●日本郵船がLNG燃料自動車専用船4隻を発注

 日本郵船は2月12日,LNG燃料の自動車専用船4隻を中国の招商局南京金陵船舶に発注したと発表した。2022~23年に竣工予定で,主に欧州航路や中近東航路へ投入する。約72,800総トン,全長約199.9メートル,幅約38.0メートル,車両積載数約7,000台。主機にはWinGD X-DF2.0iCER型を世界で初めて採用。これは低圧式の二元燃料主機で,最新のiCER(Intelligent Control by Exhaust Recycling)技術により排ガス中のメタン成分を半減させて燃料消費の改善とGHG(温室効果ガス)の削減を実現。加えてバッテリー・ハイブリッド・システムを搭載し,主機と発電機関の負荷変動を軽減して燃費改善を図り,従来型自動車船に比べSOx約99パーセント,NOx約96パーセント削減のほか,最大約40パーセント超のCO2排出削減(輸送単位当たり)も見込む。日本郵船が今後約10年間に建造する約40隻の新造自動車専用船をすべてLNG燃料船とする計画の一環。

                          (日本郵船)