●郵船クルーズが新客船をマイヤーに発注!

 郵船クルーズは3月31日,独マイヤー・ヴェルフトと新客船の建造契約を結んだと発表した。船名や細部については未定としながら,環境負荷軽減を重視してLNGなど3種の燃料を使用するほか,DPS(Dynamic Positioning System:自動船位保持装置)の装備,最新の感染症対策設備,世界最大級の乗客1人当たりスペースなど,エコとラグジュアリー性を打ち出している。引渡しは2025年の予定。主要目は51,950総トン,全長228.86メートル,幅29.80メートル,吃水6.70メートル,乗客定員は約740名,乗員470名。二元燃料型主機によるディーゼル・エレクトリック推進(POD型推進器)で速力は20ノット。LNG,低硫黄燃料油,マリンガスオイルの3種の燃料を使用可能である。飛鳥Ⅱ(50,142総トン,全長240.96メートル)より若干大きいが長さは短く,ずんぐりした船型になる。すでに新造客船を紹介する特設サイト(https://asukaluxury.asukacruise.co.jp/)が立ち上げられ,今後船名発表やデザイン紹介,建造工程の映像などを掲載するという。なお新船完成後の飛鳥Ⅱについては,2隻運航も視野に入れており,現時点ではその動静は未定としている。

                         (郵船クルーズ)