●共同船舶が捕鯨母船を新造へ

 2019年の商業捕鯨再開後,わが国で唯一母船式捕鯨を実施している共同船舶は5月10日,調査捕鯨時代から使用してきた現有の捕鯨母船日新丸(8,145総トン,1987年竣工,元筑前丸)の代船を建造すると発表した。捕獲したクジラを船上で加工しやすくするなど,商業捕鯨に適した仕様とし,将来的にEEZ外での操業拡大も視野に入れ,大型のナガスクジラの捕獲にも対応,南極海にも行ける航続距離を確保する。建造費の60億円は借入れやクラウドファンディングで調達し,2024年3月の竣工を目指す。

                        (共同船舶)