●スイスのゼロ・エミッション船が日本へ
宇宙・海事分野のシステム開発などを手がけるスイスのアルマテックは,新タイプの水中翼船ゼロ・エミッション海上シャトルZESST(Zero Emission Speed Shuttle)の日本就航を目指している。ZESSTは高効率水素燃料電池とリチウム・イオン電池を搭載しグリーン水素で稼働する水中翼船。船体に植物性繊維を基盤とした軽量の複合材を使用し,高速性,快適性,安全性を備え,しかも化石燃料を使用しないためGHGなどを一切排出しない。400人規模までの旅客に対応可能で,市場に見合ったタイプを現地で共同設計し,現地の造船所で建造する。来たる9月から日本プロジェクトを開始し,2023年秋から全長25メートル,100人乗り規模の実証艇を建造する。日本市場参入のため,去る5月19日,船舶の電動化をプロデュースしているe5ラボと日本導入に向けたプローモーションの提携で契約したほか,2025年の大阪・関西万博でZESSTを紹介する予定という。
(ALMATECH/e5ラボ)