●名村造船所とNSU海運が風力利用撒積船の特許出願
名村造船所は5月17日,183,000重量トン型撒積船を対象に,NSユナイテッド海運と風力利用による低燃費技術の共同研究を行ない,独自方式として特許を出願したと発表した。荷役時や無風時(推進力を得られない状態)の甲板下への帆の格納機構,最大限の推進力獲得のため帆の船幅方向への展開機構,複数形状の帆の採用による船橋視界確保の3点に特徴がある。温室効果ガス(GHG)削減に向けた船舶の低燃費技術では,LNG焚きだけではゼロ・エミッション化は不十分なことから,風力補助推進装置の開発が不可欠と捉え,特許出願に至った。同社は地球環境保全のため,環境性能の高い船舶の提供とともに低燃費技術の一層の開発に挑戦するとしている。
(名村造船所)