●ガス燃料タンク内製化や自動運航などに予算

 国土交通省海事局は,8月26日に公表した2022年度概算要求で総額110億4,600万円(前年度当初予算比21パーセント増)を要求した。内訳は,海技教育機構の費用が大半を占め,教育内容の高度化などに78億1,700万円。このうち国立清水海上技術短期大学校の校内練習船“かざはや”(44総トン,1994年竣工),国立波方海上技術短期大学校の同“くるしま”(43総トン,1994年竣工)の代替建造に8億4,000万円を充てる。新規項目のガス燃料船の競争力強化(ガス燃料タンク,ガス燃料供給装置などの内製化調査)に1億円。内航船のカーボンニュートラル実現(蓄電池や水素燃料電池,自動運航などの最適手法調査)に1億円を計上。自動運航船やゼロ・エミッション船,内航船近代化技術の開発に3億2,000万円。造船事業者間の連携・協業や造船業界のサプライチェーン(供給網)の最適化に3億8,000万円などとなっている。

                     (国立清水海上技術短期大学校)