●探検クルーズ船「フリチョフ・ナンセン」最北の命名式を挙行
コロナ禍により命名式を実施できずにいたフッティルーテンのフリチョフ・ナンセンFridtjof Nansenが,去る9月14日,スヴァールバル諸島ロングイェルビエンでようやく命名された。ゴッドマザーは同諸島出身の探検家H.F.ストロムとカナダ人探検家S.ソルビーの二人。伝統的なシャンパン・ボトルに替え,氷塊を船体に当てて砕いた。1896年に同社創業者リッカルド・ウィットが,同諸島への航海で探検クルーズを創設したとされ,その記念すべき地での開催で,しかも客船としては世界最北地で行なわれた命名式だった。20,765総トン,船客定員530名。バッテリーとディーゼルによるハイブリッド電気推進など,グリーン・テクノロジーの導入により,同大の在来船に比べCO2排出を20パーセント削減している。
(E. MILLS/HURTIGRUTEN EXPEDITIONS)