●フェルケール博物館 展示会「船と海とともに―山高五郎の船舶画―船の科学館コレクション」開催
本展示会は、2020年4月に山高家より船の科学館に寄贈された「山高五郎コレクション」を初めて紹介するものである。
1886年(明治19)生まれの山高五郎は5歳の時、京都・奈良・東京の帝室博物館長を歴任した父の渡米を見送った頃から艦船に興味を持ち、東京帝国大学工科大学と大学院卒業後、1911年(明治44)に三菱合資会社長崎造船所に入社、日本の造船業の一翼を担った。一方で、幼少時から日本画家野口幽谷に絵画の基本を学び、水彩画や風俗画、旅行記の挿絵などが残る。風景中の点景として船を描いた作品が多くあるほか、戦争中の暮らしを描いた風俗画、自らの旅行記の挿絵など作品の領域は幅広い。中でも船舶画はスケッチを基本に船を細密で忠実に描いているのが特徴である。文筆活動では創刊当時の「世界の艦船」誌に記事を連載したほか、『図説 日の丸船隊史話』(1981年)では挿絵も担当した。
会期 2021年11月20日(土)~2022年1月23日(日)
開館時間 9:30~16:30
休館日 月曜日(1月10日は開館)
入館料 大人400円・中高生300円・小学生200円(土曜日は小・中学生無料)
◇お問合せ:フェルケール博物館
静岡市清水区港町2-8-11
電話 054-352-8060 FAX 054-352-9095 メールver-m-szy@po2.across.or.jp
交通 JR清水駅または静鉄新清水駅より、静鉄バス「波止場フェルケール博物館」下車
https://www.suzuyo.co.jp/suzuyo/verkehr/
(船の科学館)