●メタノール燃料メタノール運搬船竣工
商船三井は11月5日,環境に配慮したメタノール燃料メタノール専用船キャピラノ・サンCapilano Sunが,同4日に現代尾浦造船で竣工したと発表した。本船は環境負荷の低いメタノールと重油の二元燃料主機を備え,メタノール燃焼時にSOx最大99パーセント,PM最大95パーセント,NOx最大80パーセント,CO2最大15パーセントの排出削減が可能。メタノール燃料に水を混ぜて燃焼温度を下げる新技術により,脱硝装置(SCR)なしでNOx排出3次規制をクリアした。尾道市の久福汽船から用船し,商船三井からウォーターフロント・シッピング社(バンクーバー)に長期貸船される。商船三井はメタノール専用船を本船を含め18隻運航しており,現在世界で就航している同二元燃料船13隻のうち4隻を運航している。
(商船三井)